燃料デブリとは 

燃料デブリとは

原子炉の事故により、炉心にある核燃料が過熱し、燃料集合体や炉心構造物が融解し、
固まったもののことを指す。

デブリ=堆積物(たいせきぶつ)
水中ないし大気中の特定の場所に積み重なったもの

 

燃料デブリは行方が分からない

1月30日の朝、福島事故原発2号機の核納容器の内部のカメラ調査にて、
原子炉の真下に黒い塊が発見された。
福島第一原発の事故で、溶けた核燃料は内部の構造物と混じり合って「燃料デブリ」となった。
6年前、原子炉建屋の3基で燃料がメルトダウンし、「燃料デブリ」は
原子炉を突き抜けて格納容器の底にまで落ちたと見られていているではないかと言われている。

今でもどこにどのような状態であるのか、メルトダウンから6年近くたったいまも詳しくわかっていない。

 

最も困難な作業が「燃料デブリ」の取り出し

「燃料デブリ」の取り出しは、福島第一原発廃炉にする作業で最も難関だと言われる。
どう取り出すか、取り出した後にどうするかも未定だ。
メルトダウンは過去に、スリーマイル島原発事故(1979年)しかなく、この事故では燃料デブリは原子炉内に留まったため、水を満たして作業が行われた。
そのため有用なデータがほとんどない。
チェルノブイリは、コンクリートの壁に全てを封じたので、燃料デブリの取り出しは関係ない

このため、燃料デブリの取り出しに向けた格納容器の内部調査は、大変難航しており、
内部カメラやロボットを使った調査などを行っているが、当初の予定よりも大幅に遅延している。


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